[艶黒牛革鞄] 勢の字 BAG FOR MEN

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勢の字 BAG FOR MEN の想い
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  勢の字 BAG FOR MEN の想い
-今村幸平プロフィール-

このたびは、メンズバッグの勢の字WEBサイトにお立ち寄りいただきまして、誠にありがとうございます。

このサイトを立ち上げるプロセスも含めて、私の略歴をご紹介させていただきますので、みなさんにご覧いただければ幸いです。


大学3年生で社長になった私

1973年大阪に生まれ、高校までを大阪で過ごし進学のために東京に上京することになり、 3年間勉強少々、空手の稽古、サークル活動など色々な社会勉強を楽しみました。

卒業まであと1年と少しというある日、実家から父の病気の知らせを受け、動けない父の仕事を 少しでも手伝うために大学を休学し大阪へ戻りましたが、わずか半年後に父が亡くなりました。

あまりにも急だったため、自分が父のかわりに何をして良いのかわからない中、 父が将来私に会社を継がせたいという想いを知っていたので、右も左もわからない状態でしたが、 何とかしなければ!という必死さだけで、バッグ業界に飛び込むことになりました。

今村幸平

 


イタリア行きを思い立ち

今村勢という会社は、レディースバッグの企画・製造・問屋への卸売りを行っている会社です。父親の死後しばらくは定番的なバッグのご注文を問屋さんから頂くことができ、 ありがたいことに売上もそれほど落ちこみませんでした。

そんなとき、自分がこの会社を継ぐ意味を考える時間もないまま、ただ父親のやり方を母から教わり、父の真似することしか頭にないことに疑問を抱き、「どのように自分が今村勢の社長になればよいのだろう?」と考え込むことがよくありました。

あるとき、ふと頭に「日本一」という言葉が浮かび、「そうや、どうせやるなら今村勢を 日本で一番のメーカーにしよう!」と思い、それからはその想いが会社を継ぐ動機付けになり、またそうなるための社長になろうと決めました。
そして、むかし父親に聞いたことがある「バッグの世界一ってどこの国?」との私の問いに、「そうやな、フランスかイタリアやな」と教えてくれたことを思い出しました。
日本一になるには、世界一を知る必要があると考えたからです。

その時のまだ若かった私は、今村勢の字のごとく勢いだけはありました。
海外旅行の経験がまったくない状態にもかかわらず、旅行会社のツアーに予定を縛られて自由にイタリアをまわれないのがいやだったので、行き帰りの飛行機だけを旅行会社に予約してもらい、そのほかはすべてイタリア人に聞いたらどうにかなる、という変な自信とリュックだけを持って7日間の旅に出かけました。
旅行会社の方には、思いとどまるように言われましたが。


サンプル師 泊まりこみ修行

その後、イタリアの空気に触れてヨーロッパの歴史の奥深さや革文化の奥深さを知り、 本当はあまり興味のなかったバッグメーカーにひかれ始めました。
そのころの私は、バッグをまだ自分で作ったことがなく、職人にまかせっきりだったので何をどうしたら日本一になれるのかがまったくわからない状況でした。そこで、バッグ作りを一から学ぶために弊社のサンプル師の家に泊り込みの修行を頼み、一日中、一年間朝から晩までバッグを作り続けました。当時、メンズバッグ部門がなく、作ったバッグはレディースバッグばかりでした。

そのころからです、定番で売れていた商品があきられて売れなくなり始めたのは。そして今村勢の売上が激減し始めました。今となると、新商品企画も営業もまったくしていなかったので、売上激減は当然の結果 なのですが。
でもあの時イタリアに行き、バッグ作りに目覚め、修行することがなかったら、今の自分はなかったと、今でも思っています。


作りたいバッグと売れるバッグとのギャップを感じて

そして、バッグのつくりをある程度マスターした私は、今村勢の売上を回復するべく 問屋さん向けの新商品開発に乗り出しました。

ところが、当時のお取引問屋さんはどちらかというと、地方の百貨店向けミセスバッグが主力だったので、僕が作りたかったイタリアで見てきた革らしい、カッコいいバッグと、それらの問屋さん向けによく売れるバッグとでは、あまりにも感性が違いすぎ、結局作りたいと思って作ったバッグはぜんぜん売れませんでした。

そして、その問屋さん向けに作った私の感性や個性を押し殺してできたバッグだけが、売れるということが続き、職人たちのことや商売のことを考えてその事実を受け入れることしかできませんでした。

でもそういった経験が私のバネとなり、レディースバッグ部門ではよりグレードの高い ミセスバッグ(目標は大きくエルメスです!)を目指すことを思い立つことができ、 自分らしい個性と感性を活かしたメンズバッグを立ち上げることができるようになったり しているのだと、今でもすごくありがたく思っています。


職人の意識改革

ある程度、企画に慣れてきたこともあり、受注も安定しだしたので、次は職人の意識改革に取り組むことになりました。

そのころの今村勢の職人たちは、父親の時代に経験したバブルの好景気の影響をもろに受け、ロット生産(1回に大量に作って効率を良くすること)にものすごく執着がある人が多数いました。

確かに、数量が多ければそれだけ生産効率は上がりますが、昔と違って今の女性は人と違う、個性的な、好みも多岐にわたる方ばかりなので、そう簡単にロットをまとめることができない、と説明してもわかってくれる職人はごく少数でした。

それで私は、職人たちにお客さんの立場に立たせようと、「60本のバッグを作るときには、60人のお客さんに手渡しするつもりで作ってください。」と何度も言い続けました。
今までの職人というのは、直接お客さんに接しないどころか、各職人の家にメーカーが持ち込んだ材料を縫製し、出来上がればまたメーカーが取りに行く(これはほとんどの大阪のバッグメーカーが行っている外注加工の例ですが)というやり方を行っております。

その結果お客さんによく吟味してもらって、小売店さんで一つのバッグをお買い上げいただく、という当たり前の感覚が麻痺してしまっていたのです。 その意識改革を続けた結果、私についてこれない職人は辞め、ついてくる職人は徐々に意識が変わっていきました。

メンズブランドの立ち上げ

このメンズブランドのサイトを立ち上げるきっかけになったのが、私が6年前に作り、すごく気に入ってたにも関わらず、販売方法が見つけられずに製作を中止した自分が持っているバッグでした。

それを持っていると、ネット関係で知り合った仲間が「そのバッグかっこいいから、ネットで売ったらいいと思うで」とネット販売を勧めてくれたのです。
そう言われてはじめて気がつきました。と同時に、自分がほんとに持ちたいバッグを作って、それで喜んでくれたらどんなにうれしいやろう、という言いようもない喜びを感じました。

また、そのバッグを持っているとたくさんの女性から「かっこいいバッグをお持ちですね」と 言われることが多かったので、このバッグは女性から支持されることを初めて認識することになりました。

そう思っているときに、すでにネット上で実績を上げておられるブラシ製造業の加藤さんをはじめ、たくさんの方々のご指導とご協力のおかげで、ネット販売についていろいろと教わることができ、このサイトを立ち上げることになりました。

やっぱり私は、10年前にイタリアに行って以来、革らしい革が大好きなんです。 持てば持つほど味が出るっていうのが。その良さをわかる人にだけ持っていただくということ。

メンズブランドイメージ

今村幸平のこだわり・メンズバッグを作って、それを卸業者を介さずに革が大好きなお客さんに持ってもらいたい、これがネット上でメンズブランドを立ち上げた動機です。


今後の夢

私には夢がたくさんありますが、大きい意味でお話しするとすれば、たくさんの人を喜ばせることがしたいです。

例えば、バッグ業界では職人養成学校みたいなものを作ること。
今までの職人養成は各メーカーが個々に熟練職人のもとに修行に行かせ、10年ほどかけて1人前に育てていました。(簡単に言うと弟子入りです)
その方法だと、昔ながらのよほどの辛抱強い人は別ですが、たいていの人は最初の段階の何もさせてもらえずにただ横で職人の作業を見ているだけ、という苦痛に耐えられません。というより、これからは苦痛に耐えることが職人の仕事だというイメージを払拭していかねばならないのです。
ものづくりの面白さを教えないといけないのです。
だから私は、職人養成学校を作ってバッグ作りの面白さを教えながら、それに魅力を持つ若い人材が常にあらわれるような仕組みを作りたい、それが私の夢の1つです。

バッグ業界以外では将来、零細企業を専門とするコンサルティング会社を作りたいです。
なぜかというと、私が父の死後、2年ほどお世話になったコンサルタントの先生を大変尊敬しているからです。
たまたま参加したセミナーでお会いしてその先生に、何も知らなかった私がコンサルをお願いしたのにも関わらず、当時会社の収益状況が苦しかったためにコンサルティング料をできるだけ安くしてもらい、それでも今村勢の経営を私と共に懸命に救っていただきました。私の命の恩人です。
そして、お客さんにそう思ってもらえるコンサルタントの仕事に、ものすごく惹かれました。

それも、私と同じような小さい会社のお手伝いができるようになりたいと。そして、そうなれるように今村勢をもっと元気でお客さんに喜んでいただける 会社にし、 その喜びの輪を広げるために、私はこれからもバッグを作りを続けます。


最後に

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上が私の勢の字サイトに対する想いにつながったプロセスです。
今後ますます、バッグを通して私と共通の価値観を持つ人々と つながりを持ちたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
そして、そんなみなさんからのご意見お待ちしておりますので、ぜひ気軽にメール送ってください。

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